実演鑑賞
満足度★★★★★
鑑賞日2021/08/12 (木) 14:00
クオリティの高い作劇。いい芝居だった。
劇団きらら2016年の作品で、王子小劇場が毎年選ぶ佐藤佐吉演劇賞の受賞作を再演する企画の第1弾。いい芝居を選んだと思う。広告代理店に勤務してた小郡英一はラブホテル清掃のバイトに転じるが、的な物語。きららの池田が書く作品は、概ねちょっと不運な生き方をしている人たちが少し頑張って、少し挫折して…、な展開が多く、本作もそういう感じだが、ラブホテルという場所を「そういうものをはきだす場所」として選んだあたりが巧い。初演は5人で上演した作品を8人(当初は9人だったのが、伊達香苗が降板)で演じるアイデアも悪くなく、観ていて応援したくなる人々ばかりである。銀次のキャラクターがいいなぁ。