実演鑑賞
満足度★★★★
鑑賞日2021/07/13 (火) 19:00
大逆事件を題材にした、真摯で迫力ある群像劇。いいものを見せてもらった。
10年前に上演されたものの再演だそうだが、初演は観てない。大逆事件が検察・判事たちによって、いかにしてでっち上げられたかを扱う作品で、実在の人物がいっぱい出て来るが、物語はフィクションという、いつもの同劇団の作り方が冴える。トラムという舞台の広さと高さを活かした美術が見事だし、言うまでもなく、同劇団に慣れた役者陣の熱演で、なんとも言えない「気持ち悪さ」(誉めています)に溢れた舞台だった。管野須賀子を演じた堀奈津美は5年ぶりの舞台だそうだが、紅一点ということもあって抜群の存在感だった。