しびれものがたり(第14回劇作家協会新人戯曲賞受賞作品) 公演情報 しずくまち♭[フラット]「しびれものがたり(第14回劇作家協会新人戯曲賞受賞作品)」の観てきた!クチコミとコメント

  • 満足度★★★★

    再演
    と思っていたほうが宜しいかと。
    戯曲の内容はあまり変化がないです。

    以下はネタばれBOXにて。。

    ネタバレBOX

    ハーブの奏でる中、芝居は前作同様、夫婦の会話から始まりますが、前作品と、大まかな筋は変わってないです。
    強いていうならファンタジーさがなくなって現代的、つまりより一層現実的になってしまった事。

    そもそも、中山のどんな脚本が好きか?と問われたら、現実からかけ離れたどこか遠い星を思わせる郷愁さや悲哀さであり、セリフで吐かれる象徴的な意味を持った言葉は、その意味が強いほど反動で反対側の意味に傾くという、心からシビレル幻想めいた本にあったわけだよね。

    今回の作品は著名な評論家の方たちのアドバイスによってより現実的に塗り換えたようだけれど、個人的にはその塗り替えた部分がむしろ仇となったような気がする。

    だから、ワタクシは前作のちょっと謎めいたファンタジーのほうがとても気に入っている。悲しいロボットが黒いマントを被ってメモを渡すあのシーンや、ぎこちなくギシギシ・・カクカク・・ギシギシ・・カクカク・・とまるで油の切れたゼンマイ仕掛けのロボットが最後の力を振り絞って死んでいく様は、なんといっても脳裏に焼きついて離れないのである。

    それでも初見の方にはお勧めしたい作品だ。前作を観ていなければ比較する対象がない為、むしろ音楽と物語に酔えるかもしれない。


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    2009/05/17 10:26

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  • おーじ、畏れ入りますm(__)m
    そうやって褒めて頂きますと頑張ってレビューを書く甲斐があります!(^0^)

    はい。前作はひじょうに素敵な物語でした。
    個人的には前作の方が好きですし、中山さんの得意とするファンタジーをこのまま書き続けて欲しいと思っています。芝居なのだから、現実的でなくて良いような気がしますよ。
    どうせ嘘話を書くなら思いっきり酔わせて欲しいですね。切にそう思います。

    はい。音楽劇は本当に優雅な気持ちに浸れます。

    2009/05/17 22:08

    あぁ、素晴らしいですね・・。
    いえ、みささまのレビューが・・。

    作り手が本当に知りたいのは、こういうストレートな声でしょうね・・。
    関係者や同業の友人がいくら賛美しても、向上心のある作り手ならそれで決して満足することはないでしょうし、こうゆうフラットな立場での思い、ましてやずっとその劇団を観続けている方の正直な感想こそ、喉から手が出るほど渇望している情報でしょう。

    さて、今回もハーブの演奏とともに良い作品だったようですね・・。
    自分は前作しか観ていないので今回との比較はできないですが、目を瞑れば、あの素敵なファンタジーの世界が蘇ります。

    この劇団、色んな意味で、オリジナリティが素晴らしいですね・・。
    ええ、沢山の方に知ってもらいたい劇団の一つだと思います・・。

    2009/05/17 14:27

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