実演鑑賞
満足度★★★★
鑑賞日2021/06/17 (木)
価格3,500円
17日18時開演回のAチームを拝見(90分)。
過去に観てきた『熱海…』は『ザ・ロンゲストスプリング』1本除けば、悉く『売春捜査官』だったので、今宵は?と期待。
でっ、基本的な設定、見た目のにぎやかさは『売春…』同様だったものの、実は登場人物4人のバランスが均等な、体裁の整った「熱海」だった。
当初の『熱海…』が内含していた活火山のような熱量(「在日」「貧困」「離島」といった社会問題への怒り)も、年月を経て、『水野朋子』の頃には(決して、解決には至っていないのに)だいぶ落ち着いてきて、その代わり、演劇作品としては台本がよく練れてきた、というか、良くこなれてきたんだろうな、と感じさせられた。
作品的にどちらがより好みかといえば、昭和に生まれた私は初期の『売春…』なのだが、今宵の『水野朋子』も演劇としては実に見応えがあった。
ガラスの足腰がガタガタにはなったが、良い時間を過ごせたことに感謝!