映像鑑賞
満足度★★★★
映像にて観劇。
横浜桜座の本体である知的障害者劇団の活動(メンバーの舞台上の姿)を見たい、というのが一番の動機であったため、駅前劇場版に出演はなかった事はとても残念。劇場キャパ(駅前の狭いステージに乗らない)、また団員のスケジュールの問題がその理由だという。たた芝居は中々良く出来ていた。
お話の方は、、舞台上の作業所(就労継続支援B型と正式名称も紹介)の利用者を、北澤小枝子、神澤直也ら若手俳優が好演していた。
光景として現実には目にしそうにないシーンも劇中少なくないがこの現場固有の課題や「あるある」に触れられている。そして主人公の中途雇用女性(小飯塚)が高齢デイに来るかつての演劇仲間と共に、作業所で演劇を始める事となり、タブー視を乗り越え「好きな事」に取り組んで行こう、諦めず進んで行こうというエンディングに向かう。
即ちこの横浜桜座の舞台においてメタシアター的に「作業所劇団結成」がストーリーに組み込まれ、「現在地」へと近づく訳であるが、ここに至って当事者の出演がない事は、やはり淋しかった。