実演鑑賞
満足度★★
鑑賞日2021/03/13 (土) 14:00
何をめざしているのか、よく分からん芝居だった。熱は分かるが…。
劇団を舞台にした芝居は、しばしば自己弁護的になりがちだが、そうなっていないのは良かった。しかし、主人公であるケンの葛藤を描くのか、メンタルに傷んだマヒロの苦悩を描くのか、はたまた劇団のメインである2人を描くのか、明確になっていない部分が惜しい。つかこうへいの蒲田行進曲を一つの武器にして痛みを想起させるのは悪くはないが、あまり必然性は感じない。「青い影」(プロコル・ハルム)に意味を持たせようとしているのが何故か?
場面転換時をはじめとする、いくつかの演出に疑問を感じる。