山崎バニラの活弁大絵巻2021 ~デンジャラス家族~ 公演情報 全労済ホール/スペース・ゼロ「山崎バニラの活弁大絵巻2021 ~デンジャラス家族~」の観てきた!クチコミとコメント

  • 実演鑑賞

    満足度★★★★

    山崎バニラの弁士デビュー20周年記念公演。上映するのは10分余りの短編2本と60分の長編1本である。

    1.「海の水はなぜからい」1935年(日本)
    切り紙アニメの名手・村田安司による漫画映画。実になめらかな動きで驚いた。これはYoutubeにあるので最初だけでもご覧あれ。この話の最後の石臼から塩が出て止まらなくなるところは子供のころ何かで読んだ記憶がある。
    https://www.youtube.com/watch?v=drq0rhFdvtY

    2.「虚栄は地獄」1925年ごろ(日本)
    内田吐夢監督の初単独監督作品ともいわれるコメディ。主演男優の名前とかいろいろ不明なところがあるが、東京の街の様子から関東大震災(1923)以後の作品であることが分かるという解説に興味を惹かれた。

    大正琴を弾きながら語ってちょっと早いが15分の休憩に入る。後半は衣装も映画に合わせてパリの風景の入ったものにし、いつもの銀髪から黒髪に変えてピアノの弾き語りになる。

    3.「陽気な巴里っ子(So This Is Paris)」1926年(米)エルンスト・ルビッチ監督のコメディ。
    ドタバタではなく、すれ違いのストーリーや映像表現で見せる点は非常に現代的である。俳優の表情の決め方が自然で美しい。山崎バニラはピアノでも大活躍だったが見せ場のチャールストン・ダンス大会のところの選曲は私好みではなかった。ラグタイムとかブギウギとかの陽気でダンサブルな曲の方が合っているように感じた。

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    2021/03/15 01:36

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