岸辺の亀とクラゲ-jellyfish- 公演情報 ウォーキング・スタッフ「岸辺の亀とクラゲ-jellyfish-」の観てきた!クチコミとコメント

  • 満足度★★★★

    万引きした女(白勢未生)と、映像関係のひも男(若杉宏二)他の脇役が良かった。部屋の住人である女性教師(南沢奈央)の都合はお構いなしに、自分の話ばかりして教師を振り回す。それでいて愛嬌があって、無碍にできない。「でてって」と言われれも全然平気なふてぶてしさ。で、ドラマを引っ張っていた。

    とは言え、主役の南沢のオーラがあればこその舞台でもある。彼女の輝きがないと、2時間付き合うのは辛いだろう。特にまだ事件の始まらない前半は特に。

    「岸辺のアルバム」をオマージュしたというだけあって、多摩川沿いに住む幸福な恋人たちの生活が、もろくも崩れていく展開。予期せぬ乱入者たちによってと思っていたら、意外にも女教師にもかつて教え子の進学希望を潰した黒い過去が明らかになる。エゴむき出しの教師の素顔。この落差が見事で、荒んだ生活のラストの南沢奈央は全然別人で「あれは教え子の方かな」と思ってしまった。

    ネタバレBOX

    ベランダで恋人とやった行為が盗撮されていたり、同僚教師が急に交通事故で死んだり、あと恋人が「行くあてがない」という元女生徒のキャバ嬢を急に「じゃあうちに来いよ」といったり、結構ジェットコースター。恋人は会社も、死ンダ先輩の葬式に会社が行かせてくれなかったと言って辞めてしまう。二ヶ月後に結婚式というハネムーンからの破たんは少々強引である。

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    2021/03/14 13:34

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