実演鑑賞
満足度★★★★
モリー:桜井玲香の回を観劇
1990年の映画『Ghost(邦題 ゴースト/ニューヨークの幻)』のミュージカル版である。当時さかんにTVCMが流れていたのを思い出す。てっきり純愛ものだと思っていたが今回観てみて霊媒師がさまよう魂との会話を可能にしたり、死の真相を巡るミステリー(?)の要素もあったりして、コメディを基本にした何でもありのエンターテインメントであることが分かった。そんなわけで最近涙もろくて会場を出るときに困ることが多い私だが、予想に反して顔を上げて悠々と外に出ることができた。
皆さんの演技も良く演劇としてはかなり満足したが、肝心の歌は期待外れであった。ソロはまだ許せるがデュエットになるとバラバラでまるで合わせようという意思が感じられない。コロナのせいで一緒になっての練習が足りないのだろうか。さらに3人になるとただの混乱である。その代わりに霊媒師役の森公美子さんの歌が最高に盛り上げてくれた。音楽については森公美子ワンマンショーである。映画でも同役のウーピー・ゴールドバーグがアカデミー助演女優賞を受賞しているのでそういう作りのものなのかもしれない。
最後はスタンディングオベーションに付き合ってしまったが私的には星3つというところ。しかし森さんの歌に痺れたので一つ増しにしておく。