満足度★★★★
芸劇プレイハウスとは言え僅か3日の公演が1日減り、さらに時短に対応できなかったとかで2ステージのみの公演となる。しかも間引き客席。旅一座の座長の狼狽と最早一枚岩でない一座の苦悩が、現実の演劇界にシンクロする。カーテンコールに並んだ姿は役人物とは違う人格ながら等身大にも見え、上演をやり切った事に祝福を送る拍手が鳴り響く会場に同期して、痛くなる程手を叩いた。台詞に込められた洞察の含蓄、演劇人の盛衰のリアルな残酷さを通して人生の儚さと尊さを滲ませる。
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2021/03/06 08:54
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