Oslo(オスロ)【宮城公演中止】 公演情報 フジテレビジョン/産経新聞社/サンライズプロモーション東京「Oslo(オスロ)【宮城公演中止】」の観てきた!クチコミとコメント

  • 満足度★★★★

    全64場とプログラムに書いてあって、そんなに次々場面が変わるのかと驚いた。でも見ていると、そうした目まぐるしさはあまり感じない。ノルウエーの外交官夫婦が仲介した、パレスチナ(PLO)とイスラエルの極秘の和平交渉を、瑣末な議論に深入りせず、あくまで芝居としてわかりやすくメリハリつけて見せたところが、最大の成果であろう。和平交渉という硬い題材ながら、知的な議論の正確さより、感情的なうねりを重視した芝居だった。

    冒頭でPLOとイスラエルの両方からの電話を、夫婦がとって、仲介する場面から始めて、なぜこんなことになったのかと、さかのぼって事の発端から始める物語の構成にも、その工夫は見られる。しかし、何よりもの力は配役の妙にある。いちいち名前は上げないが、脇を固めるベテランたちの、役作りがすばらしい。老練な政治家たちの、虚々実々の駆け引きと、うちから滲む人間的な魅力と真情にひきこまれた。

    ネタバレBOX

    クリントン大統領の立会いのもと、ワシントンでラビンとアラファトが握手した歴史的和平合意。エピローグの、交渉当事者のその後(とくに和平反対派に暗殺されたラビン首相)が、この芝居に収まりきらない、中東問題の対立の根深さを示す。国民が納得しない限り、いくらトップ同士で合意を交わしてもダメということか。
    安倍政権と朴クネ政権の慰安婦合意のことも思い合わされる。国民の対立を煽ってきた政治家の責任も大きい。政治家が党利党略で呼び起こした魔物(世論)を、いつの間にかコントロールできなくなった姿だろうか。

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    2021/02/11 23:40

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