満足度★★★
鑑賞日2020/11/14 (土)
このコロナ禍にあって、日本の伝統文化に強い影響を受ける双身機関が疫病封じの流れを汲んで、まさしく神事そのものの想いと風合いをもって本公演のカタチとしたのは自然の流れだったのかもしれませんね。塗香(ズコウ)や神水… 灯明に見立てた線香花火など雰囲気たっぷりで儀式の中に観客を取り込んでくれて、祈りの一部に加えてくださった。今尚…私のメモ帳からはお香の香りが立っています。
ヒトガタに想いをのせて故人を悼み、災いをイキガミの怒りと捉えて鎮め、祓う…しかしその責を徒に課すでなく、共に祈る形になってゆくのが印象的。何となく現代の価値観を汲んだアレンジなのかな…とも想像しましたが、浅学ゆえ真偽のほどは分かりません(;^_^A
舞台上の演者(?)達だけでなく、スピーカー越しに聞こえてくる声も印象的でしたが、どうもリモート出演だったようです。
声だけでなく、楽器音や… 何とも言い難い効果音(?)… キーキーと擦れる様な… 必ずしも心地良くはない音まで含まれており、伝統文化の奥深さを窺わせてくれました。