バンダラコンチャ ソロアルバム公演「相思双愛」 公演情報 バンダ・ラ・コンチャン「バンダラコンチャ ソロアルバム公演「相思双愛」」の観てきた!クチコミとコメント

  • 満足度★★★★

    交互に進行する二つの原作・二人の脚本家・二つの愛の話。
    ダンダンブエノの近藤芳正さんがまた新しいことを始めました。
    新たな劇団バンダラコンチャ第一回公演です。
    なんと二つの原作を二人の作家に依頼、
    一人の演出家で一本の芝居に構成するという面白い試み。

    ひとつは、横光利一「春は馬車に乗って」を
    ペンギンプルペイルパイルズの倉持裕の本で。
    戦前、病床の妻と作家の口論と愛の日々。
    夫に対してわがままを言ったり、文句を言ったり
    喧嘩をしながらも愛情を感じさせる、
    妻を演じる坂井真紀さんの演技が光ってます。

    もう一つは重松清「四十回のまばたき」より、
    イキウメの前川知大さんの本。
    こちらは現代、翻訳家の男と、まるで冬眠のような病気を持つ、
    亡くなった妻の妹の「出産」をめぐる騒動。
    こちらは姉妹二役を演じる辺見えみりさんの
    奔放さがいとおしい。
    そして、榎木孝明さんのこれまでのイメージと異なる
    豪放で味のある作家も面白い。

    ペンギンプルペイルパイルズの倉持裕も、
    イキウメの前川知大さんも、
    最近必ず観ている好きな作家さんです。

    両方の物語の「夫」である近藤芳正さんは、
    神経質な、繊細な、優しい夫を演じています。
    やりたい芝居を自らプロデュースしている
    近藤さんのスタンスを応援したくなります。

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    2009/05/11 23:43

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