満足度★★★
ハッピーエンド好きだったマルコの好みとは相反して、アンハッピーな結末に驚いた。ゲイカップルが世間の偏見と闘うという構図に、母からも愛されないダウン症の障害児が受ける不利益が重なる。どうもお定まりの物語からはみ出すものに欠けた。周囲の人物が、もう少し裏表のある人間だったり、善意はあっても、立場から辛くあたらざるを得ないというくじゅうがあるとよかったのではないか。ただ、東山紀之の歌うボブ・ディランの名曲「I Shall Be Released」(いつか自由に)が、すごい絶唱ですべてを浄化した。 この歌が聴けただけでも、いったかいがあった。
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2020/12/28 11:12
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