満足度★★★
藤原竜也の仕事と家族と過去においつめられて、次第に常軌を逸していく演技が圧巻だった。彼の、異常心理で目のすわった役はピカイチ。柄本明は食えないオヤジを飄々とやっていた。このふたりがぶつかるシーソーゲームが軸の芝居だった。さらに佐久間由衣(藤原の妻役)と柄本の対決も見応えあった。佐久間が理性と常識を掲げて「(長男を虐待死させたことに)反省はないんですか?」とつめより、柄本が平然と「ないね」と答える。柄本の「学級会の外にも世界はある」という乾いたニヒリズムが非常に説得力があった。1時間40分とコンパクトにまとまっている。
ネタバレBOX
0
2020/12/28 10:56
このページのQRコードです。
拡大