ガールズ・イン・クライシス 公演情報 文学座「ガールズ・イン・クライシス」の観てきた!クチコミとコメント

  • 満足度★★★★

    配信で拝見。
    演出家・生田みゆきの名はよく知るが実際に観たのは初めてか。
    戯曲もぶっ飛んだ内容だが演出も負けじと飛んでいた。だが演出の言葉によれば原作は移民問題がテーマとなっていると言い、終盤その問題を連想させる場面が僅かにあるものの上記の通りなら演出は明らかに強調点を変えている。
    感覚的なものだが今の状況で書かれた戯曲ではないかと思い、すぐさまデータを見返した。2017年作であった。
    最初「女性の自立」路線の話かと思いきや、現状を脱して「次」のステージを求める主人公が、やがて破綻を迎える。コロナ状況をどう捉えるかにも拠るが、コロナは文明の矛盾をあぶり出し、人間の本性を、文明(科学主義・進歩主義)に依存した人間の脆弱さを暴く。
    主人公は自分の望む未来を「ある物」を手に入れる事で手にしようとするが「ある物」の欠点への不満はその製造者へのクレームとなり、理想を追うかに見えた彼女の実像は結局怠惰な「消費者」へと矮小化していく。容姿も整った主人公と、いきさつあって友達となるデブ子の存在が面白い対比となって効果的。

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    2020/12/10 06:56

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