満足度★★★★
朗読劇-短編3本で、自分はB1「家族の風景」C1「氷の解けた水」D1「砂漠の夜に」を観た。劇団「SPIRAL MOON」ではストレートプレイしか観ていないが、本作はそれぞれの持ち味が異なり、その異色感が面白く、朗読劇の魅力を再認識した。同時に劇団の新しい一面(魅力)を見ることが出来た。
3編の共通としては朗読劇「本」に拘り、その魅力に迫ろうとした印象。ちなみに読書は自分の中で想像し情景や状況、そして心情を想像しながら読むが、朗読劇はそこに役者の感情表現が介在し、本の中身がより具象化したものになる。上演時間は70分であることから、それぞれの登場人物は2~3人で、濃密な会話を展開する。そのためには1人ひとりの個性や立場を際立たせる必要があるが、すべての作品において成り立っていた。
(上演時間1時間10分)