満足度★★★★★
鑑賞日2020/09/18 (金) 16:00
太陽と月が少し擬人化されていて、人には太陽や月の声が聞こえないというふうになっている。そして、太陽と月がそれぞれが知っている物語を語りだし、途中で話が繋がっていって、話の結末に向かうという展開だった。
少し幻想的な話だとはあらすじを読んで知っていたが、劇に出てくる謎めいていて不思議な少女が最後の方で、実は父親から性的虐待を受けそうになったり、それを拒むといきなり暴力して来たりの生活が嫌だし、怖かったしで、森に逃げてきたことが分かったり、男の子がその弟になるはずだった母親のお腹の中から産まれて間もなくに息を引き取った赤ちゃんを隣のおばさんが土に埋めたらその子も天国で幸せになれるだろうというようなことを聞いて、赤ちゃんを土に埋めるのは可愛そうだと思い、かつて産気づいたおかぁさんのためにオレンジを取ってきた森に、再び足を踏み入れるなど、ただのメルヘンにしては、かなり話の内容が重く、ホラーにしては妙に現実味が強かったが、ある意味で内容がショッキングすぎて、鳥肌が立ち、身体が凍りつく程、怖ろしかった。
しかし、所々に入る太陽と月の掛け合いは程良く緊張感をほぐしてくれ、面白かった。