満足度★★★★
鑑賞日2020/09/17 (木) 18:30
カーテンコールで役者全員が揃った時の皆の笑顔が輝いた。客席はいつもの半分以下だが、芝居が始まったという満足感のようなものだと思う。拍手をしている自分たちも、芝居を見られる満足感に浸された。
劇団銅鑼の伝統の演目だが自分は見るのは初めてだ。命のビザ、杉原千畝の物語。解説は無用だ。何も考えずに舞台に没頭できた。
杉原氏の人柄がよくわかる演出だ。ビザ発行で助けられるユダヤ人家族の物語も対比させながら、本国の訓令に逆らってまでも通過ビザを出し続けた杉原氏と緊迫した当時の世の中を浮かび上がらせる。
途中休憩(10分間)はない方がよかったか。もう少し前半の会話劇を精選して、2時間ちょっとに抑えながら一気に駆け抜けた方がよかったと思う。