まぁ、ぶっ飛んだナンセンス劇を核としているので、むやみやたらな批判はやめておく。チームワークの良さ、というか、個々の怪人ぶり、この人たちならいくらでも題材を調理できるだろうな、と思った。
竜宮城に見立てた客引きのシーンなどでは、オムニバス形式の面白さが際立っていたと思う。冒頭、あれほどあっさりしていた店員役の俳優が、多弁で別の意味の中身のなさを演じていたことが、「反対する概念とは何か?」を提示している。哲学的に。
残念だったのは固有名詞を使い過ぎたことだ。インパクト薄れてしまう。絢香のくだり、といい、相当 腹抱えて笑ってもいいようなことをいってるのに客席が今ひとつ温まらなかったのは そのせいだよ。