満足度★★★
鑑賞日2020/04/06 (月) 14:00
座席2列
『ヘンリー・リー・ルーカスと殺人カルト集団』
ヘンリーが所属し、殺人術を取得したとされるカルト宗教集団「死の腕」にテッド・バンデイやチャールズ・マンソンがいたらという創作。まさに、夢の共演というところだが、バンディやマンソンの個性がうまく描かれておらず、ただのドンちゃん騒ぎに終始している感がある。
ヘンリーは孤高の存在で、終始静かで抑制的。あまり周囲と絡まないので、ただただ教団のどんちき騒ぎを見せられている感が強く、物語としては凡庸。
物語としては、割の良い仕事(教団のビデオ撮影)から教団に入信した(本人たちにその意識はないようだが)2人の若者が、教団内部の不協和音に乗じて、自らが作り上げた脚本と演出によって、教団自体を意のままに操っていくブラックユーモアが通底している。これが焦点となるくらいかな。