その鉄塔に男たちはいるという+ 公演情報 MONO「その鉄塔に男たちはいるという+」の観てきた!クチコミとコメント

  • 満足度★★★★★

    ■140分強(途中休憩込み)■
    旅先での内輪揉めを描いた「+」は若手4人のみ出演。女性たちが都度都度放つキラーフレーズにより人間関係の地勢図が分単位、いや、秒単位でコロコロ変わっていく様に失笑とまらず。
    「+」とゆるーくつながっている本編は、宮沢章夫の砂漠監視隊シリーズさながら、ヒマ人が退屈にまかせてしでかすアレコレが笑いを誘うも、全体としては胸にズシンとくるお芝居。これを男性5人のオリジナルキャストで21年ぶりに上演、というだけでも感慨が込み上げてきたが…。
    古参の5人に若手の4人、しめて9人、誰もが細やかな演技に秀で、コメディベースの芝居をやるにはうってつけの素晴らしい座組。「1年後にまた、このメンバーで」というカーテンコールでの主宰の言葉が嘘にならないことを切に望む。
    最高の座組なのだから誰も辞めるな!

    ネタバレBOX

    海外の旅先でガイド役を務める現地在住の女。やってきた三人組の一人と顔見知りの彼女が案内する「観光名所」がどれも名所でもなんでもなかった、という展開が「+」の面白みの一つ。「あそこ? 地元ではただ“崖”って呼ばれてるよ」には思わず吹いた。尺的には中編といえる本作、話をもっとふくらませて独立した一作に仕上げ、再演してもよいのでは? それくらいのポテンシャルを感じた。 

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    2020/04/02 19:31

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