その鉄塔に男たちはいるという+ 公演情報 MONO「その鉄塔に男たちはいるという+」の観てきた!クチコミとコメント

  • 満足度★★★★

    そう少しシリアスな話かと思ったら、意外とのんびりした雰囲気。戦場のすぐ近くにいるらしい。しかし話は、寝られないから静かにしろとか、誰が水を汲みに行くかとか、階段を上がったり下がったりのくだらないネタとか、たわいもない話ばかり。どうでもいいことに意地になったり、気まずくなったり、人間の性格や態度が現れる。そこを巧みに描き、笑いのツボもおさえていて、OMS戯曲対象をかつてとったのだろう。台本を買ってきたのであとで勉強したい。

    さすが30年やってきたメンバーだけに息が合っている。私は笹倉役の水沼健のぶっきらぼうな感じが良かった。パンフを見たら、近畿大学教授とあり、びっくり。つれは陽之助の奥村泰彦を気に入っていた。

    本編の40年前の話を書いた新作「プラス」を40分、10分休憩後に、旧作となる本編1時間半。新作を演じた若手の女性たちも勢いがあり、輝いていた。

    ネタバレBOX

    のんきな話とはいえ、途中、銃を抱えた脱走兵が突然現れたりして、内容としてはただ牧歌的なだけではない。ただ、その脱走兵が至って素朴な人間なので、やっぱりほのぼのしてしまう。
    それだけに、ラストの悲劇は突然で意外だった。

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    2020/03/18 10:36

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