卵の中の白雪姫 公演情報 劇団東京乾電池「卵の中の白雪姫」の観てきた!クチコミとコメント

  • 満足度★★★

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    東京乾電池の『卵の中の白雪姫』を観劇(22日・19:00)。
    別役実の戯曲で、柄本明の演出。

    舞台にセットは何もなく、街灯の下で乞食が座っている。
    察するところに、これは『ゴドーを待ちながら』なのだろうか?と勘ぐってしまう。
    それはきっと乞食は誰かを待っているのだろうと。
    そして乞食の待ち人とは、お金を恵んでくれる人たちの事で、
    その乞食の待ち人は、沢山現れるが、お金を一切恵む様子はない。
    そして乞食の待ち人が沢山集まり、彼らがこそが、とある人物を待っていたのであった….。

    別役実がベケットを捻り、それを柄本明が、80年代の東京乾電池風にアレンジしたと感じられる舞台だ。
    不条理とナンセンスは紙一重だと。
    そしてその感じは、演出ではなく、俳優を通して感じられる。
    だだその中に、東京乾電池風の演劇を吹き飛ばす勢いを持って現れたのが、
    最後に出てきた待ち人を演じた女優であった。それは明らかに東京乾電池風の芝居を破壊しているのである。
    そしてそんな俳優を最後に持ってきたのは、演出力か俳優の力なのかは分からないが、ただただ見事であった。

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    2020/02/23 21:41

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