満足度★★★★
二人芝居×3作品。
同じ6名が出演する公演であっても、ひとつの90分作品の場合に比べて、30分×3、かなり集中して役者さん一人一人の演技を楽しめるところが良い。
それだけに演じられる役者さんもプレッシャーだろうし、
限られた時間枠、速攻で作中に引き込まなければならないプレッシャーもあると思うのだけれど・・・気持ちいいほど軽快に面白かった。
30分がこんなに早いものかと
「ダイナマイト佐竹くん」
大手ヘイベックス株式会社に単独売り込みに来たロックンローラー、ダイナマイト佐竹くん。
対応する事になったのは腹に一物ありの女性社員。
自分大好き有り余る売り込みの攻防戦に、こちらもついついその実力とやらを聴いてみたいと・・・
「あの釣り堀の日にはもう」
釣り堀にて肩を並べる父と息子。
なのだけれど…本当の状況が徐々に鮮明になっていくグラデーションに引き込まれます。
30分のやり取りにギュッと濃縮された人生ドラマ。
「僕は作詞家になりたい」
まさかの、またもや単独売り込みモノ!
今度は作詞家志望。そして、やっぱり自分大好き(笑)
キャラ(役者さん)が変われば面白味も変わる・・・新鮮に笑えます。
どの作品も随所に笑いを散りばめながら、「生き様」の断片が見えるようになっているからの上質感。