鑑賞日2020/01/11 (土)
価格2,800円
13:30の回(晴)
「語りと和楽の芸人衆 かたりと」も2014/11の初観劇から5年を過ぎました。
島薗邸、森鷗外記念館、殿上湯、旧安田楠雄邸庭園、光鱗亭ギャラリー、一欅庵、求同会館
記憶の蔵、みたか井心亭、早稲田奉仕園スコットホール、歌舞伎座 花篭ホール、プーク人形劇場、
前回の代々木能舞台は膝痛で欠席、そして本公演。
採り上げる作品らしさが会場選びにも現れています。
今回は、王寺駅近くの複合文化施設「北とぴあ」(1990/9オープン)内の
2014/3にクローズした元プラネタリウム「ドームホール」。
プロジェクター、ピンスポットライト等あり
ゆったりとした座席、半円の天井にドームらしさを感じます。
ドーム内の球面に夜空こそ映りませんがライトの照明が
大きな月のように背景として映り、
そこにプラネタリウムにいるという意識が重なります。
作品は芥川、太宰各2作。
「語り手」は客席へ、影絵のように映る「後ろ向きの語り手」は月に向かって。
ひとつの作品世界を表裏から投影しているようにみえました。
4作品とも青空文庫に収録されていましたが、読むのは古びた文庫本がいいな、と思います。
月光の妖しさに、時を遡った、過ぎ去った、その作品が生まれた時代の香りを感じるようです。
どの作品も気がつけば不思議な視点に立っていて大いなる余韻に浸るのでした。
2020/01/15 10:51
照明はかなり力を入れましたので、このように細部まで感じて頂けたことが有難いです。ピンスポは専門業者の協力によるもので、あの効果は絶大です。大きな月のよう…、美しい感受性に私どもがうっとりします。作品世界を表裏から楽しんで下さり、本当に有難うございました。