満足度★★★★★
鑑賞日2019/11/03 (日)
安易に使いたくないけど…「凄い」という言葉が先ず漏れる。天野天街の世界自体はお馴染みだけど、それを糸あやつり人形で実現できる技術の凄さ… いや糸あやつりでしか得られない感動がそこに確かにあった。
人形でこんな奇天烈な表現が糸あやつりでこんな動き、こんな変化(へんげ)が可能なんだぁ…と、いちいち細かいところに驚きが満ちている。
例えばコレがCGだったらこんな感慨は湧かないわけで、古来の操り、カラクリの技術を継承するに留まらず、更にそこに発明と賛美される創意工夫が加えられて幻想の世界が立ち上がる。原作の概念としてアナクロニズムが出てくるのだけど、糸からくり人形による表現もまた… 攻めてるアナクロニズムに思えて、いちいち想いが符合するね。