バラッド または、地平線の上で呼吸する旅人の話 公演情報 劇団テアトルジュンヌ「バラッド または、地平線の上で呼吸する旅人の話」の観てきた!クチコミとコメント

  • 満足度★★★★

     芝居のタイトルは、『バラッドまたは、地平線の上で呼吸する旅人の話』という、一度では覚えられず、覚えてもすぐに忘れてしまうような長いもの。

     タイトルのイメージから、地平線の見える雄大な風景を連想し、スナフキンみたいな旅人が登場するのかなと思っていたらそうでもなく。タイトルと芝居の内容が、合致しなかった。芝居のほうは中盤のいざこざが始まったあたりからがぜん興味をそそられる展開になった。でも結末の演出はわかりづらかった。

    ネタバレBOX

     仲よしの学生のグループなのかな。ひとりは食堂を経営していて、ひとりはライター志望。もうひとりは小説家。もうひとりは演出家? もうひとりは宗教にはまってしまう、みたいな。それぞれ成功や失敗や挫折を経験したり盗作や犯罪なんかに走ってしまい、傲慢になったり喧嘩したり争ったり陰口叩いたりを経過して、そのうち姿を消す人は姿を消して、残る人は残っている、みたいな物語。

     途中から、あれはなんでしょう? 超越した人がひとり現れて、語り手(主人公?)に話しかける。他のことに気を取られていて台詞を聞き逃したらしく、あの人が誰なのかわからなかったんです。ばかですね。そして最初の仲のよかったときの場面が再現される。あの場面はなんだろう? ノスタルジー的なものを狙ったのかな。


     バンクシーの絵についての件が最初と最後のほうに出てくるけど、あれはどういう意味だったんだろう。バンクシーの模造を50万で購入。でも落として額のガラスを割ってしまうの?  最後にもう一度話題になり、買った、買わないの話になり、「どうしてあるんだろう」みたいなことを言ってた? ごめんなさい、よく覚えてないんだけど、どういう意味なのか、お話とどう関係するのか理解できませんでした。あ、わかった。いや、わかんないけど、タイトルの旅とバンクシーの「屋外、路上」みたいなものを掛けてるのかな。ごめん、やっぱりわかりません。

     歩行のシーンが出てくるんですが、みなさん歩行がぎこちなくてびっくり。そのぎこちなさが逆に面白くてそっちのほうに目が行って、台詞が耳に入ってこないという、、、面白かったけど、歩行はやっぱりもうちょっと訓練してスムースに歩けるようにしたほうがいいと思う。
     あと、ぼくが気になったのは、みなさん姿勢が悪いんじゃないかということ。台詞をいうときみなさん前のめりになって、背中がまるまり、あんまりかっこよくない。

     絵の入った紙袋やジョッキやドーナツの箱。そういった小道具は必要なくなったら片付けてしまうものだけど、それをずっと残しているのが斬新だなあと。思い出が積み重なっていくっていう感じを表現したかったんですかね?

     声を大きく出したり身振りを大袈裟にしたい人は、早稲田で(芝居)やればいいのに、みたいなギャグがあったけど、そうなんですかね? へへ。

     ごあいさつのペーパーを見ると、いろんな参考、引用作品が列挙されていたが、全然わかりませんでした。わが町がどうのこうのって言ってるのは聞いたような気がするので、『わが町』はわかったといえばわかったのかもしれない。でもその他はまったく。それが哀しい。

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    2019/12/23 05:19

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