8月のオーセージ 公演情報 劇団昴「8月のオーセージ」の観てきた!クチコミとコメント

  • 満足度★★★★★

    鑑賞日2019/12/11 (水) 19:00

    座席1階

    アメリカの田舎町。老人がお手伝いさんを雇う。妻は薬漬けとなっていて、毒を吐きまくる。ある日。老人が姿を消し、湖で遺体で発見される。保安官は「自殺」との推定。別に暮らす3人の娘や孫娘、妻の妹との人間関係をめぐる物語。
    3人娘のそれぞれが自分のことばかり主張し、父の葬儀の後の食事でももめごとばかり。急激に崩壊していく家族を、お手伝いさんは冷静に見つめている。
    まるで「家政婦は見た」というような舞台だが、息を抜く間もないせりふ回しにくぎ付けとなる。わずか70人くらいしか入らない小劇場の舞台は、客席が変則的に分割して設けられ、細長く設定された舞台を上下左右一杯に使って役者たちが迫真の演技を見せる。登場してくる全員の強烈な迫力が舞台に力を与え、休憩をはさんで3時間もの演劇に没頭することができる。
    終幕後、外に出て冷気を浴びると、自分の体が熱くなっていることが分かる。原作の魅力もさることながら、それをいかんなく客席に伝えた役者たちの熱演に拍手を送りたい。
    長いのは大変かもしれないが、小劇場演劇でこれだけ本格的な舞台はなかなかないと思う。コストパフォーマンスは高い。見ないと損するかも。

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    2019/12/14 11:28

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