満足度★★★★
1950年代後半から60年代前半あたりのロカビリーを中心としたミュージカル。楽曲も含めて日本オリジナルである。どこかで聞いたようなイントロが懐かしく、初めて聞く曲という感じが全くしない。支える生バンドのキレの良さと迫力が素晴らしく、PAもギリギリのところを攻めている。
実力者たちが手堅く作り上げたもので、やや単調ながらもフィナーレにかけて盛り上がって行く。くどさを感じつつも最後は乗せられ押し切られてしまった。
海宝直人さんはいつものカッコ良さと美声で大活躍。ルーシー役の昆夏美さん、悪魔役の吉野圭吾さんも良い。私の一押しは平野綾さん、純情な乙女心を秘めた悪党の女ボスという繊細で大胆な役柄。濃い目の化粧と力強い歌声が嬉しい。ジャック役の屋良朝幸さんはちょっとオヤジ感が出ていたかな。