満足度★★★★
鑑賞日2019/11/13 (水) 14:00
座席1階
アインシュタインを検視・解剖し、その脳を持ち出した病理学者。脳手術を受けて記憶障害を起こした脳疾患の男性患者。女性の臨床神経心理学者。この三人が恋人も含めて複雑に交錯する。登場する役者は男女各二人で、一人何役もこなす。
時代や人間関係の空間がめまぐるしく変わり、それを4人が迫真の演技で表現する。次の瞬間には違う役をこなしているという舞台が非常に刺激的だ。光や音を使った演出も効果的だった。
物語を追うのは難しく、難解な物語とは言える。しかし、たった4人の役者が客席を両側に挟んだ中央の平らな舞台で躍動する2時間は、息をつく暇もなく濃密な時間だ。
On7メンバーの保亜美さんを久しぶりに拝見。とてもよかった。