「韋提希(いだいけ)・パターチャーラー」 公演情報 メメントC「「韋提希(いだいけ)・パターチャーラー」」の観たい!クチコミとコメント

  • 期待度♪♪♪♪♪

    あの『太平洋食堂』の作家が・・元来仏教方面に造詣の深い人であるのか、寺院で上演されたパターチャーラーの初演は文脈も何も・・あ、お寺に居るだけで「その」文脈に乗っているという訳・・演劇仕立てとは言え、仏教世界のある寓話か実話か知れぬ女の物語、今の自分の言葉にすれば「今ここ」にどう引き付けて見れば良いのかえらく戸惑った「舞台」だった。
    思えば『ダム』にあったその片鱗は、ダム建設をめぐる闘いのドラマの最後、「思い」を残した霊魂の仕業かと疑われる超常現象が、余韻を引く。力無き者の正義の闘いの多くは敗北を喫し、地上に「思い」を残す。そこに宗教の生まれる契機がある。キリスト教が正に「正しい」側であったイエスの無残な死から起って来たように。仏教の事は詳しく知らないがこの世の無常、不条理との苦悶の闘いが結晶化したもののように見える。・・と、こう書いてみてもなお、嶽本女史の現在地を判った気にはならないのだが、奇妙な引力がある。

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    2019/10/07 09:31

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