満足度★★★★★
力を持った特良作
起業家の話というより、女性達が、いかに仕事と、自分と向き合い、どう生きるか、というテーマに真っ向から取り組んだ作品。
おそらく意図的に類型的に造られたであろうキャラクター達により、けっこう都合のいい物語が、そして心にじんと響く言葉が、そこはかとなくゆれる魂が、まるでジャズのスイングのように勢い良く転がり出してゆき、テーマを確実に浮き上がらせつつ、弛緩することなく最後まで突き進む。
俳優陣に力がある。個々の実力、というよりは、若いコアメンバー、そしてそれをがっちり受け止める客演陣とのチームワークの良さが、立ち上がったばかりの新会社の混沌とした雰囲気と絶妙に重なり合ってゆく。
個人的にマイナス点がありません。
傑作というより、たいへんな特良作だと思います。