さなぎの教室 公演情報 オフィスコットーネ「さなぎの教室」の観てきた!クチコミとコメント

  • 満足度★★★★

    ネタばれ

    ネタバレBOX

    『さなぎの教室』を観劇。 

    『夜、ナク、鳥』を改題して上演。
    今作は2002年に福岡県久留米市で起きた、看護師による保険金殺人事件をモチーフにしている。

    看護師になる為に実習を受けている仲の良い看護師志望の四人組。小難しい患者、慣れない注射など、大変ながらも皆で励ましあい頑張っている。
    そして数年後、その四人は自ら学んだ医療知識を利用して、身内を殺害し、保険金を得ようと画策しているのである。
    一人殺し、そしてまた殺し、皆がリーダー格のヨシダの言いなりになり、犯行を犯していく。
    「彼女らは何故?そのような行為をするに至ったのか?」
    「まるで弱みを握られているかのように、何故?ヨシダの言いなりになり、性行為すら強要されるのか?」
    舞台では、ヨシダと看護師たちの歪んだ関係と、犯行計画が描かれ、「何故?」の疑問が、展開が進めば進むほど、湧き上がってくるのだが、その問いには答えようとせず、目を背けたくなるような人間関係をひたすらに描いていく。
    そしてこの流れが終わりまで続くのだが、最後に回想で、看護師の夫を急性アルコール中毒で殺害している看護師四人の姿と実習をやっと終えた看護師四人の晴れ晴れとした姿を交互に見せられた瞬間、湧き上がってきた問の答えのようなものが一気に見え始めてきてしまうのである。
    そして見え始めてきた後の余韻は果てしなく、重いのである。

    傑作である。

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    2019/09/01 18:00

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