満足度★★★★★
まずは小さな劇場だけにその閉鎖性をうまく使った臨場感、人質立て籠り事件の緊迫感が強く感じられました。
そして人質に焦点を合わせて、その家族との確執に着目したのはさすがと思いました。
名前を呼ぶときに、まさか別の名前を呼んでいたのにはびっくりして、台詞を噛んだレベルではないぞと内心焦りましたが、名前を変えて過去を捨てて山荘に移り住んだことが分かり、そのことが人質の山荘への思い入れみたいなものも強く感じることができました。
また犯人の兄弟のことも家族というキーワードに掛かってきますが、こちらは実話であり、逆に犯人の中で家族的なやり取りがあったからこそ、この事件を選んだのではないかと思いました。
この公演を観て、いつかハイジャック事件も描いてくれるのではないかと期待してしまいます。