烈々と燃え散りしあの花かんざしよ 公演情報 新宿梁山泊「烈々と燃え散りしあの花かんざしよ」の観てきた!クチコミとコメント

  • 満足度★★★

    韓国映画『金子文子と朴烈』から金子文子に興味を持った。日本側から彼女をどう描くのか?パク・ヨル(パキョル)も金子文子も実際何もしていない。国家権力の横暴な取り調べに激昂して、天皇若しくは皇太子暗殺計画の構想を語っただけ。反抗的な態度から死刑判決を受けた。あの時代に圧倒的な力を前に死の脅しにも屈せず、自ら獄死した23歳の女性。人類を平等にする為にはあらゆる価値観の徹底的な破壊しかない、とうそぶく。まさにPUNK ROCK、金子文子役水嶋カンナさんが吠えに吠える。戸籍も学もなく、本能だけを頼りに思想家に辿り着いたある種の天才。パク・ヨル役はいわいのふ健氏。何をやらせても、らしく見える。大正のSID AND NANCYの物語。水嶋カンナさんが唄う劇中歌が素晴らしかった。今こういうジャンルを堂々とやれるのが小劇場の強味。

    ネタバレBOX

    金子文子の生い立ちを中核に据えたのは違うような。不逞社の朝鮮人仲間のエピソードも中途半端。当時のパク・ヨル達の異様な生命力を感じられないのは勿体無い。映画も舞台も何かのパーツが足りない印象。日本論、日本人論にもなりうる筈。金子文子は何故か金子みすゞとイメージがだぶる。伊藤野枝だの管野スガだの、一つの日本人女性のアーキタイプなのでは。

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    2019/08/18 22:50

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