EXisT 公演情報 EN劇集団さんたばっぐ「EXisT」の観てきた!クチコミとコメント

  • 鑑賞日2019/07/14 (日) 11:00

     ストーリィがシンプルで解り易く、すんなり頭に入ってきたので、悩むことなく楽しめました。 狂言回しに“ 三田直人 ”を持って来て、シャッター毎に解説してくれたのが良かったです。 お蔭さまで状況を整理しながら観ることが出来ました。
     上演時間も当初80分の予定(予定を25分オーバーの105分・・・まぁ、前回で慣れたけど。)だったから、中編―――軽めの内容だったせいもあるのでしょう。
     私個人としては、このくらいのボリュームが好みです。 物足りない方々もおられるかもしれませんが。

    ネタバレBOX

    「二人のうち一人しか生かすことが出来ない」というと、成程それは「究極の選択」と言えるかもしれません。
     ただ、観ていて感じたのは、「真子の自我意識がパラレルワールドを行き来しているに過ぎないのでは?」ということ。
     だってどっちの世界も恙無く進んでいるから。
     真子だけが、過去に縛られて動いていないだけだから。

     真子の「選択」をわざと曖昧にしたのは、多分、観客に「選択の重さ」を感じて欲しいからなんだろうな。
     それも解る。
     
     でも、本心をぶっちゃけちゃうと、真子には早希との世界を選んで欲しかったな。
     早希もまた過去に縛られた現在を生きているから。
     この呪縛を打ち破ることこそが、二つの世界を見比べた後の、真子の自我意識にしか出来ない事じゃないかと思うから。
     綺麗事かもしれないけど、そういう一歩が好きだな。

     あと一つのラストの可能性。
     これはかつてさんたの「忘れ物」を観た者の発想。
     ラスト、真子はまるで幽霊の様に三田の前から去っていった。
     三田の心に「選択の重さ」だけを残して。
     ここでもうワンシーン。
     去り際に「今日の記念にこれで私を撮って頂けます?」と言って、古いインスタントカメラを差し出す。
     フィルム残数は“ 1 ”。
     三田くん、シャッター押せる???

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    2019/07/16 20:22

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