観劇日からちょっと日が過ぎましたが、それでもかなり印象に強く残った公演。
ヒーローショーがモチーフ、故に冒頭こそドタバタ一本鎗で攻めて来るのかと思いきや「ナイゲン」よろしく渾身の会議コメディ作品。
論争メンバーはスーツ姿の運営会社VSコスプレ姿なままのヒーロー達、更にショッカーも応戦。
問題となる議題が生活感溢れる「出演料」というのも異色ポイント。
学生演劇
大人の「洗練された演技」に「洗練された脚本」が揃ったなら、そりゃもう鉄板の満足感を得られますが、それでは「学生相応の演技」でどの様な脚本が、どの様な演出が、どの様な演技が最も有効なのか、本公演ではそのヒントが沢山詰まっていたような気がします。
唸るような実力派〇〇でなくとも、個性を丁寧に描き分け適所に振り分けられ、その結果2時間の大作となるわけですが、それに応えるべく日々頑張ってきたと思わせる演者さん達の奮闘ぶり、そして何よりチームワークの力(スタッフワークも含めて)がガツンと心に響く、そんな公演でした。
連携プレーのやり取りで話をうねらせ盛り上がる会議室。
努力の成果が実って客席に笑いが起こっていたのを「良かったなぁ、よく頑張ったなぁ」と・・・自分だって観客のくせに(笑)