満足度★★★★
鑑賞日2019/06/28 (金) 19:30
宗方駿さんに聞いたのですが、岸田理生さんはハナ・ミューラーに心酔しており、ミューラーの研究家でもあったそうです。そして、ミューラーは「メディアマテリアル」という作品を書き、それを発展的に作り直したのが、今回の「メディアマシーン」とのこと。言うまでもなく「ハムレットマシーン」にちなんで付けた題名です。
岸田理生の詩編を通じて、王女メディアを時間的な制約から解放し、舞踏を通じて異化するという作業は、とても興味深く拝見しました。舞踏のことはよく判らないので、巧拙を語れないのですが、あの単調なリズムの中で身体を研ぎ澄ましていく作業は、「ハムレットマシーン」を触媒とした作品としては、演じることの意味を無化しているという点で成功しているのではないかと。1時間の舞台は中々濃厚でした。
イアソン役の川口巧海 さん、舞踏のタクトとしてはよく機能していたと思います。
本業の美術も頑張ってください。
公演後の水妖忌、宗方さん、こしばさん、URARAさん、いろいろお話ありがとうございました。
あとは「吸血伝説」残すのみ。