アチャコ 公演情報 ユニット・トラージ「アチャコ」の観てきた!クチコミとコメント

  • 満足度★★

    本の良さ
    久しぶりに「北村想作品」を観て来ました。
    北村さんの本は、高校時代にはまりました
    「寿歌」は一生読んでいくな〜と思うくらいの作品

    招待にてお邪魔をしたのに、ごめんなさい、
    正直 ココ何年で見た作品の中で一番好きになれませんでした。
    ココからはネタバレになります。

    ネタバレBOX

    本はいいのです。
    今回はチラシコメントにもありましたが、とにかく下世話な性の話ばかり
    でも、それが北村さんの言葉で書かれると
    なんとも不思議な匂いの喜劇に変換されるのです。

    お話は、大御所だけど売れないポルノ作家とその弟子達、
    そして編集者でもある愛人のアダルト喜劇。
    出てくる言葉は、ほぼTV禁止のワードばかり
    変な擬音語と昭和の匂いのする独特の言い回しのセリフ
    演劇界の風刺(唐十郎さんネタ)や自虐ネタも入って
    北村ワールド全開の本、
    この人の言葉の掛け合いのセンスは、私をドキドキさせます
    例えるなら隠語が沢山入った語り歌みたいな(わかりづらいな)

    なのに今回は、それをひとつも生かせない演出と演技だったと思います。

    僕は役者ではないので、あまり役者の演技について文句を言う事はありませんが
    噛むは、噛み合わないわ
    でも一人一人の個性は強いので、妙な白け感がでてしまうし
    さらに演出は
    すっ飛んだ北村作品の世界をなんでこんなにコンパクトに平凡にしちゃうんだろうと悲しかった
    もしこれらが狙いだと言うなら 私には伝わりませんでした

    2時間の上演中
    ひたすらセリフだけを追っていました。

    ごめんなさい、珍しく酷評です

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    2009/04/09 10:28

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