不幸の正義の味方 公演情報 立川志らく劇団・下町ダニーローズ「不幸の正義の味方」の観てきた!クチコミとコメント

  • 満足度★★

    前作『不幸の家族』を観てないと、ちょっと厳しいかも。

    ネタバレBOX

    タイトルで粗粗展開とオチが読めてしまう今作、そこに落語「芝浜」が絡んでると冒頭の前説で座長自らが言ってしまうというお節介、5~6分の芝浜ショート語りは果たして必要だったのか。昔「演劇らくご」と謂っていた頃の方が断然良かったね。

    ここ数年の下町ダニーローズはよく分からない。

    志らくさんの芝居の上でのウケ狙いってのは実は凄く吉本的な奴に近くて、しかもその極々弱い奴、フリもツッコミもオチも全てが弱いから観てるこっちが物凄く恥ずかしくなる奴で、なので道中一つも笑えなかったし笑ってる周りの客達“コイツらチョロいな~”と本気で思ってしまうのよね。そこに更に輪を掛けて、吉本芸人が出演してるのにこの程度の笑いかよ?と思うとちょっと怒りが込み上げて来るっていう。喜劇って、こういうのじゃないよね?っていう。

    まず止めた方が良いと思うのは、志らくさん本人の前説。そして自画自賛。役者のべた褒め。芝居のべた褒め。音楽の使い回し。ブルースハープの酷使。黒い衣装の家紋。明る過ぎる照明。狭過ぎる客席。蛇足だらけの台本。と挙げ出したらキリがないが志らく右翼はこれで満足してると、志らくさん本人は思っているのだろうか、私は正直退屈でした。芝居として上手くない。即ち、弟子の思う所も解る気がする訳で。

    箱根の旅館だかホテルだかのだだっ広い宴会場で晩御飯を食べた直後の話なのに、他に居合わせる客がいないとか、働いてる従業員が少な過ぎるとか、防衛大臣が単独行動してて風呂にはSPが2人も付いてたのに宴会場には来ないとか、息子だけコテコテの関西弁(説明あり)とか、持ってる銃を全然使わないとか、

    正義の味方ねぇ。

    てか正義の味方、ナメてない!?ナメてるでしょ!?

    タイツ姿とか衣装がショボいとかそんなのは予想の範囲内。それより「~参上!~参上!」って二度も三度も言わないから。もう参上してる訳だし。あと国がジジイに正義の味方とか依頼しないから。子供の頃好きだった特撮!みたいなのを挙げて(ダイナマン辺り)初めにヒーロー像を定義しといて実際蓋を開けたらショボいっていう、まぁよく有りがちな展開なんだがその手のヒーローものとかゴジラとか、あとアベンジャーズとか観てんのかなぁ??観てないでこの芝居やってんなら作り手の勉強不足だし、観た上でしかもこの時期にやってんのなら無謀で無骨で甚だ愚かしいことこの上無し。

    ショボいんじゃなくて、ダサい。

    正義とは何か!?みたいなことを突き付けて来るのかと思ったらそんなんじゃなくて、単なる主人公の夢の話だったっていう夢オチ。すかしだ。敵はISISを代表とするテロ組織って、志らくさん的一辺倒。ほとほと飽きました。新しいことは何もしてない、っていうかいつも通りの退屈な芝居。『あ・うん』とか昔の作品の再演の方が良いのでは?とファンの一人として、志らく右翼の一人とした明言させて頂きます。お粗末様でした。

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    2019/06/09 10:06

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