満足度★★★★
妄想の世界に浸っている男が2人。自分の妄想が肥大化し制御できなくなって初めて”妄想”への逃避の危険性を知る、そんな寓話のような物語をコメディタッチで描いた秀作。
何となくAI(人工知能)におけるシンギュラリティ(技術特異点)を連想してしまう。これはAIが自らよりも賢いAIを作りあげるという連鎖により、予想しえない変化を与えるポイントであるが、この公演では自らの妄想が暴走して...。自分自身の妄想と対峙することで、自らの苦い過去に立ち向かう。序盤こそもたついたように思えたが、全体的にはテンポよく観応えのある公演。
(上演時間1時間45分) 後日追記