満足度★★★★
鑑賞日2019/05/17 (金) 13:00
座席H列15番
価格4,000円
ながら見も多いが毎日朝ドラを見る生活が長い身として「あのドラマにあったパターンか」と感じたり「朝ドラであれば誰が演じる役どころだろう?」と思ったりもしつつ観て頬が弛みっ放し。
また、母娘の二代記的にすることで朝ドラの例えば「あさが来た」「わろてんか」的なパートと「とと姉ちゃん」「まんぷく」的なパート(描かれている正確な年代ではなく、あくまでイメージ)を同居させたのも妙案。
オープニングとエンディング(あるいはプロローグとエピローグ)で「対をなす」ものというのは「安定した」印象。
この少し前に観たものはエンディングがオープニングの後日譚的なもので、本作はオープニングと同じ人物が同じ動作をするがエンディングでは1人増えているという…
冒頭で客電が落ちないうちから舞台に登場して茶を淹れる蘭子。終盤でそれが再現されるが、その傍らには娘の楽子も(その風景は現実ではなくおそらく楽子の心象風景)。母娘の絆・継承を表すとともに本編の始まりと終わりを飾って安定感を生み出す美しさ。
ところで、劇団鋼鉄村松「息つぎがうまくできない。」は恋愛もの、ズッキュン娘「たいへんよく生きました」は余命限定もの、十七戦地「あさどらさん」は老舗の女主人もの、と悪く言えばベタで既視感ありまくり、良く言えば基本に忠実で王道な作品が4月以降相次いでいる。「温故知新」がトレンドか?
補足すれば敢えてベタな素材や展開を選んで、それを自分流に仕立てて見せることで新たな価値を附加する、的な?
観る側も「それな」とか「そうなると思った」みたいな共感(?)や優越感(?)を得ることができてwinwin、みたいな。