WILD 公演情報 東京グローブ座「WILD」の観てきた!クチコミとコメント

  • 満足度★★★★

    スノーデンをモチーフにした社会派戯曲ということで見に行った。3人の登場人物の、いったりきたりの、わかりにくい会話が延々と続くので、「これ、社会派なの?」と、いい加減じれてくると、最後に意外な結末が待っている。ジャニーズのイケメン・中島裕翔目当ての若い女性客で客席はいっぱい。

    米国の追及を逃れてロシアのホテルに隠れ住む主人公のもとに、謎の女が現れ、「仲間になれば支援する」と持ちかける。女がいなくなったかと思うと、別の男が現れてやはり「仲間になれ」と。謎の二人の正体は? 主人公の選択は? と思わせられるが、会話は堂々巡りやすれ違いで、ほとんど話は進まない。
    ネットの監視や、権力の介入の話もほのめかされる程度で、具体的に新味のある話はでてこない。

    この戯曲の社会派たる所以は、個々のセリフや(スノーデンが暴露した)政府による監視・検閲活動への批判にあるのではない。最後の最後になって、私たちの足元の大地がぐらりと揺らぐように、周囲の現実がすべて不確かであることが明らかになる。観客も今まで見てきたことが全て崩れるような不安とめまいに襲われる。セリフではなく「舞台」そのものを通じて、現代の情報化社会がいかに不確かで不安定であるかを体験させる。


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    2019/05/19 18:36

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