楽屋〜流れ去るものはやがてなつかしき〜 公演情報 Prayers Studio「楽屋〜流れ去るものはやがてなつかしき〜」の観てきた!クチコミとコメント

  • 満足度★★★★

    鑑賞日2019/05/03 (金) 13:00

    Wikiによると、(現在はしらないが)累計上演回数が最も多い芝居だそうだけれど、私は未見。
    演劇部で女性が4人集まれば、「楽屋」でもやろうか、という話になるらしい。
    観なかった理由は、何となく60年代後半から70年代のアングラ演劇に対して抵抗感があるからです。
    どうも、ベタベタした感じが嫌で、唐十郎や寺山修司もそれなりのアレンジの妙味がありそうだと思わなければ観ません。(まあ、井上ひさしや別役実もまず観ないので、そのあたりが特に苦手というわけではないのでしょうけれど)

    まあ、探せば幾らでも観れる機会はあったのでしょうが、今回観ようと思ったのは、昨年拝見したPrayers Studioの「ダムウェイター」が面白かったから。
    ハロルド・ピンターを演る劇団が、並べるようにして「楽屋」を演る。
    どんなテイストかなと。

    ネタバレBOX

    観劇後、観客同士のシェアタイムでは、演出もいろいろらしく、私には今回の舞台がどうだとは簡単に言えるほどの立場ではないな、と思いました。
    話は一通り調べて来ていたので、展開に意外性は感じななかったけれど、女優になりたいスクリプターの幽霊が出る話にしては、案外サラッとした感じ。もっと、ベタベタ、おどろおどろしい、情念満載な舞台かと思ったけれど。それと楽屋に棲みいついてる幽霊と「かもめ」にニーナ役の女優との掛け合いがほとんどないのが意外だした。(まあ、生者と死者ですから当然と言えば当然ですが)

    さて、終わってドラマトライアル。数日前の「強がる画家たち」は短編だったので、通しで読み合わせをしたけれどどうするのかと思ったら、抜粋部分を演るのね。
    さて、他のトライアルは2人1組でしたが、今回は登場人物が4人。そこで掛け合い
    の多い、解釈が多様化しそうな、ニーナ役を除いた3人の終盤のシーンを抜粋。

    次は舞台です。参加希望は5人。
    これでは組分けできないのですが、ちょっと沈黙。
    こういう雰囲気は嫌いなので、私が手を挙げました。ここで3人の役を2人ずつ決めて2組に分かれます。
    私は2組目、女A役。1組目と同じところを演ると思ったので、前の方の演技に注目していたのですが、別のところの脚本でした。1度通し読み後に演出。
    演出をしてもらうという行為は、ほとんど初めてでしたが、確かにいろいろと気付きがりますねえ。この気づきは、意見のシェアとはまた違ったものです。
    感じる→解釈するという作業に入ったようです。それも役柄本人になるために。
    (もちろん、渡部さん曰く、正解・不正解はないのでしょうけれど)

    「強がる画家たち」でも同様な演出方法が取られましたが(組によって脚本の異同に関わらず演出方法が異なるようです)、、、これが辛い(笑)。他の2人は見目麗しき女性。相手の眼を見て、いろんな気持ちを起こさせられます。どちらを見ればいいねん!と迷いながらも、感情の向く対象となる枕女役の方を見ます。すごく長く感じました。こんなに女性の眼や顔の部位をまじまじと見つめたのはいつ以来のことか!
    そして本番。無事済みました。
    最後に握手。チャンカワイの気持ちが判りました、「惚れてまうやろー」(笑)。

    Prayers Studioまた行きます。

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    2019/05/09 07:47

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