満足度★★★★
B.人形の家とC.変身を観劇。
令和のはじまりとGWに沸き立つ銀座の喧騒の中、時の流れからぽつんと取り残されたようなレトロな奥野ビルの一室で演じられる慎ましやかで少し不思議(SF)な物語。B.Cともにワンピース姿の女優さんが見目麗しく、色っぽい後ろ姿に思わずゾクっとした。すぐ近くで発せられる役者の声が生々しく、幾分突飛な物語に奇妙なリアリティを付与していたように思う。
B.人形の家は17時からの回を観たのですが、ちょうど窓から射す日差しが陰っていく時間帯で、自然の照明効果がお芝居に深みをもたらしていた。
チラシのデザイン自体が本作品のクリエイションの一つとして機能しているところにも美意識を感じさせた。1作品につき20分で500円という価格も大変良心的。こんなふうにカフェでコーヒー1杯を飲む位の時間とお金で観れるお芝居が、もっと増えてくれればと願う。