満足度★★★
鑑賞日2019/03/28 (木)
キ上の空論『ひびのばら』を観に東京芸術劇場シアターウエストへ。
キ上の空論の作品観劇は前回公演『おかえりのないまち。色のない』以来1年ぶり2回目。前作は交わりそう交わらない点と点がクライマックスで結び付いたような感覚を受ける少し複雑な組み立ての作品であった印象がありますが、今回も前作ほどではないものの、やはりなかなか奥の深い決して簡単ではない構成であると感じました。とは言え、頭を悩ませるような難しい内容の作品でもなく、登場人物の相関についてもある程度理解しやすい形になっていたと思います。ただ、上演時間2時間30分と長い割にはやや単調で展開少なめのシーンもあり、前作ほど作品にのめり込んで観ることが出来なかったのも事実としてあります。もう少し凝縮して上演時間を短縮しても良いように感じました。
役者さんは皆経験豊富な方々ばかりでクオリティーの高さを感じましたが、中でも清水みさとさんの前作とは大きく異なる役回りの好演が印象に残りました。長野耕士さんの一癖も二癖もありそうなキャラクター、演じ方もインパクトが強く、他の役も観てみたいと感じました。