満足度★★★
鑑賞日2019/03/24 (日) 13:30
まずは惜しかった点から。
例えば新幹線内の公衆電話、母子での買い物場面での買ったアイテムなどに小道具を使うため、そのセッティングに微かながら時間を取られる、また、演技エリアに誰もいない瞬間が少なからずある(せいぜい1秒程度とはいえ)ことにより、それらの累積も上演時間に加わり結局100分弱という今まで観た「あゆみ」で最長のランタイム(今まではだいたい80~90分に収まっていた)となり、さらに先述の要因により本来は流れるように滑らかな進行がブツ切り状態になり芝居が「蹴躓く」あるいは「咳込む」ような印象(もちろん比喩で演者が蹴躓いたり咳込んだりしたのではない:為念)となったのが残念。
また、終盤で山に登りながらの回想(一部は幻想?)部分に登っている当人が登場して本人を演じたり、あるいはその部分が演じられている時は演技エリアの外にいて全く視野にいなかったりするために、その回想/幻想が独立した印象になってしまうのも芝居の流れを分断する結果になって残念。
一方、戯曲自体は好きなものであるし、子供時代の表現が秀逸だったし、エピローグ前の演出も良かったので「それなりに」満足。
あと、フリーカンパ制の場合、ガラス瓶や箱、缶などに剥き出しの現金を入れさせるよりも、当日パンフレットに事務用封筒を添付しておいて、それに入れて渡すようにした方がスマートではないか?
少なくともσ(^-^) はその方が気が楽だ。