満足度★★★★
鑑賞日2019/03/09 (土) 14:00
「起承転結」という4つの文字を元に、4作家が全く違った作品を創る企画。
カラーの違いを見せて面白いが、強く印象に残ったのは
2作目の劇団マリーシア兄弟主宰、大浦力さんの作品。
なさぬ仲の頑固な師匠と弟子が、周囲の温かいフォローで素直に向き合う話。
落語を題材にしただけあって、ウィットに富んだ会話がクスリと笑わせる。
この劇団の持ち味である“愛あるぶっきらぼう”な人々の世界が生きている。
もう一つは4作目の劇団時間制作主宰、谷碧仁さんの作品。
息が詰まるような日々を送る法学部の学生3人が「自由になる」ために
姉妹を誘拐・監禁するという罪を犯す、その最後の1日を描く。
緊張感溢れる展開が巧い。