満足度★★★★★
ロミオ=大野拓朗、ジュリエット=生田絵梨花、ベンヴォーリオ=木村達成、マキューシオ=平間壮一、ティボルト=渡辺大輔の回を観劇
歌良し、踊り良し、衣装良し、舞台装置良しで何の文句もありません。迫力のロック・ダンシング・ミュージカル・エンターテインメントは絶対のおすすめです。一押しは仮面舞踏会のシーンです。総勢30人くらいの群舞が圧巻でした。最後の墓地のシーンも最高に絵になっていました。両家の夫人のデュエットも素晴らしい…。
強いて弱点を探せば、強目の歌が多くて繊細さに欠けるところはあるかもしれません。セリフを歌うところが多目なので苦手な人もいることでしょう。
皆さん力強い歌で聴かせ所も沢山あって満喫できました。特に主役の大野さんがここまで歌えるとは思いませんでした。死のダンサーとのダンスシーンも美しい。乃木坂46の生田さんは独特の歌の癖が私は苦手なのですが、観客の半数が男性なのは彼女の功績が大きいのでしょう。期待のシルヴィア・グラブさんはちょっとアレ?な部分がないわけではないのですがやはり聴かせてくれます。他の女性陣、男性陣もうますぎて拍手の手が疲れるくらいです。
ロミオがあのロザラインもすでに振ってしまっているなど改変もチラホラ。また携帯で連絡を取り合っているかと思うともめごとの裁定は大公の独断だったりして時代はあいまいです(*)。まあ携帯メールはちょっとした伏線でもあるのですが。
最後は納得のスタンディングオベーションでした。
*説明を見たら時代は近未来でした。確かに最初に、通常爆弾ですが、第二次大戦中の爆撃の映写がありました。ということはマッドマックスや北斗の拳のような設定なのでしょうか。モヒカンの悪党どもは出てこないのであまり意味はありませんが。